最近流行っているSNS広告動画や、人気のミュージッククリップの配色に驚く事が多々あります。
例えば、レモンイエローやショッキングピンクなどの発色が強い色を、動画の背景としてずっと表示させたり、補色ではない色の配色で、なおかつビビッドで印象が強い配色など、ある種の違和感があり目を惹く力があります。
おそらく、大量の映像で溢れる中、視聴者にすぐにキャッチしてもらえるように、工夫されているように思います。
SNSの普及で、スマホのアプリを使って、自らの発信を動画を作って手軽に行える事が、当たり前になりました。
近年は配色をする人は、必ずしもその道のプロではなく、様々な業種の方が手軽に行えるようになりました。
昔からの配色のルールは塗り替えられ、新たなスタンダードとして視聴者側も受け入れる。という活発な変化に驚きながら、とても興味深く動向をみています。
美術やデザインを一昔前に勉強した人からすると、タブーとされている配色が多く見受けられる時代となりました。
必ずしも、美しい配色や、制作側や企業側の都合の良い配色で、視聴者の目に留めてもらうことが全てでは無くなっているように感じています。
情報過多の中、一瞬でも気に留めてもらえる強い色や違和感のある配色を、意図的に映像内に入れ込んでいく事は重要な事だと思っています。